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2026-07-22 AI DevEx2026 参加ノート

AI時代の開発組織の生産性を紐解くカンファレンス「AI DevEx Conference 2026 - Future of Development Productivity -」の参加ノート。DAY1(7/22)に現地参加。

  • イベント: AI DevEx Conference 2026
  • 主催: ファインディ株式会社(Findy)
  • 日時: 2026年7月22日(水)・23日(木)9:30〜18:40
  • 会場: JPタワーホール&カンファレンス(東京・丸の内)
  • 参加日: 7月22日(水)DAY1・現地参加
  • ハッシュタグ: #aidevex_findy
  • 公式: https://dev-productivity-con.findy-code.io/aidevex2026

核心: これからの開発は「AIとハーネスをどう整備していくか」が競争力を決める。

AIにコードを書かせること自体はもう当たり前になり、論点は「AIが安定して良い仕事をできる足場(ハーネス)をいかに組むか」に移っている。DAY1 のセッションを通じて繰り返し出てきたキーワードが、その足場づくりの具体的な設計原則になっている。

  • SSoT(Single Source of Truth) — 業務の事実を「信頼できる唯一の情報源」に集約する。AIに的確な仕事を任せる前提は、事実が一箇所に正しく残っていること。散在した曖昧な情報の上ではAIは迷う(河村さん/Dress Code)。
  • SDD(Spec Driven Development) — 仕様を先に明文化し、そこから開発を駆動する。意図の曖昧さを排除することが、AIの出力品質に直結する。
  • ADR = Any Decision Record — Architecture だけでなく “Any”、あらゆる意思決定を記録に残す。「誰が・いつ・何を・なぜ」決めたかの事実(イベント)と意図(コマンド)の両方を蓄積し、AIが参照できる文脈にする。
  • AI-DLC(AI-Driven Development Life Cycle) — AWS が提唱する、AIを「アシスタント」ではなく「中心的な協働者」に据えた開発ライフサイクル。要チェック

まとめ: SSoT で事実を、SDD で仕様を、ADR であらゆる意思決定を残す — これらは全て「AIが働くための文脈(ハーネス)を整備する」という一つの方向を指している。その体系化が AI-DLC。今後の開発プロセス設計は、この「文脈を残す仕組み」を中核に据えるべき。


このセクションに、聴講したセッションのメモを時系列でまとめていく。

09:45-10:30 ★Keynote|AIと共存する世界のソフトウェアエンジニアリング─不変の本質とプログラミングの未来

Section titled “09:45-10:30 ★Keynote|AIと共存する世界のソフトウェアエンジニアリング─不変の本質とプログラミングの未来”
  • 登壇者: Dave Farley(Continuous Delivery Ltd, Consulting Software Engineer)
    • 継続的デリバリー(CD)のパイオニア。CD・DevOps・TDD・ソフトウェア設計の専門家。アジャイル開発の早期採用者として大規模分散システム開発に携わる。Continuous Delivery Ltd. 創業者兼マネージングディレクター、The Reactive Manifesto 共同執筆者。LMAX Disruptor で Duke Award 受賞。『Continuous Delivery』『Modern Software Engineering』著者。
  • 概要: 推論し自律的に行動するエージェント型AIの台頭は、コードを書ける LLM 登場時以上の衝撃を業界にもたらしている。人間とAIアシスタントが共により良いソフトウェアをより速く作るために必要なスキル・実践とは何か。仕事への向き合い方はどう変わるのか。まだ確かな答えはないが、成功への道筋を示す兆しは見え始めている。

メモ:

10:50-11:30 ★変更し続けられるシステムをどう保つか — AI時代のSSoTという設計原則

Section titled “10:50-11:30 ★変更し続けられるシステムをどう保つか — AI時代のSSoTという設計原則”
  • 登壇者: 河村 勇樹(Dress Code株式会社, Product & Technology テックリード)

メモ:

  • SSoT(Single Source of Truth:信頼できる唯一の情報源)を重視。
  • AIに依頼していくには、事実をきちんと残していくことが大事(例:ADR)。それを Core DB として業務の事実をまとめていく。
  • 記録するのは「誰が・いつ・何をしたか」。Core DB が扱うのは リソースレコード
  • 2種類を両方残す:
    • イベント:何が起きたか
    • コマンド:何をしようとしたのか
  • 開発プロセスに ADR を書く。SDD(Spec Driven Development) で仕様を作成。
  • ADR = Any Decision Record。Architecture だけでなく “Any” — なんでも残す。

11:50-12:30 ★PostgreSQLからTiDBへ。分散型DB移行の意思決定と実践

Section titled “11:50-12:30 ★PostgreSQLからTiDBへ。分散型DB移行の意思決定と実践”
  • 登壇者: 波多野 謙介(CIO)/鬼頭 昌孝(開発部 Product Delivery Group マネージャー)/後藤 佳汰(インフラエンジニア)(コラボスタイル)

メモ:

  • テーマは「稼働中のサービスをどう移行したか」。段階的な移行戦略 — 影響の少ないところから局所的に移行していった。
  • TiDB のような NewSQL という技術カテゴリがある(参考: https://products.sint.co.jp/blog/newsql )。
  • プロジェクト体制は AI-DLC(AI-Driven Development Life Cycle)
  • 移行の実務:
    • SQLines でスキーマ/SQLを自動変換。
    • Navicat で GUI ベースにマッピング&データ転送。ただし Navicat はデータ量が多いと厳しい。

13:15-13:55 ✗Special|AI時代のプロダクト開発変革をどう進めるか(満員で入れず)

Section titled “13:15-13:55 ✗Special|AI時代のプロダクト開発変革をどう進めるか(満員で入れず)”
  • 登壇者: Fuzzy Khosrowshahi(Notion Labs Inc., CTO)
  • メモ: 聴講予定だったが満員で入場できず。人気セッション。

聴講候補の把握用。各スロット Room A〜D から1つ選択。★=聴講したセッション。

時間種別セッション登壇者
9:30-9:45OpeningOpening Session山田 裕一朗(ファインディ・代表取締役)
9:45-10:30Keynote★AIと共存する世界のソフトウェアエンジニアリング─不変の本質とプログラミングの未来Dave Farley(Continuous Delivery Ltd)
17:55-18:40Keynoteビジネス成果を出すためのDevEx戦略:サーベイの外側にある摩擦の正体Eirini Kalliamvakou(GitHub)/Michael Galloway(Mercari)/稲葉 将一(ファインディCPO)
  • Room A:AIが作ったものを、AIが検証できるか。フルAI駆動開発サイクルの現在地 — 松浦 隼人(オーティファイ)
  • Room B:なぜ、あなたのAPIは使われないのか?〜AX時代のAPI設計原則、ガードレール、運用体制〜 — 川崎 庸市(Postman)
  • Room C:★変更し続けられるシステムをどう保つか — AI時代のSSoTという設計原則 — 河村 勇樹(Dress Code)
  • Room D:AI Nativeなプロダクト組織の立ち上げ方:生産性100倍への挑戦 — 西名 順平(キャディ)
  • Room A:インシデント事例とパッケージの全量解析に学ぶソフトウェアサプライチェーンの守り方 — 山川 大貴(GMO Flatt Security)
  • Room B:★PostgreSQLからTiDBへ。分散型DB移行の意思決定と実践 — 波多野 謙介/鬼頭 昌孝/後藤 佳汰(コラボスタイル)
  • Room C:AI時代の開発生産性を捉え直す — 経営と現場をつなぐ「開発組織のオブザーバビリティ」 — 京和 崇行(カカクコム)
  • Room D:レガシーシステムにおけるAI活用と開発生産性向上 — モダンな業務アプリ開発を支えるRetool — 髙田 康宏/石黒 裕基(GxP)
  • Room A:UberのAI時代の開発生産性:エージェントによる効率最大化とワークフローの進化 — Matas Rastenis(Uber)
  • Room B:✗AI時代のプロダクト開発変革をどう進めるか — Fuzzy Khosrowshahi(Notion Labs・CTO)※満員で入れず
  • Room C:ソフトウェア品質と生産性で見るDeNAのAI導入とその効果 — 伊藤 瑛(DeNA)
  • Room A:AI時代のオブザーバビリティ — レジリエンス戦略はなぜ逆効果になり得るのか — Sehr Moosabhoy(Sentry)
  • Room B:AIとハーネスで育てるトランスコンパイラ — 片山 靖(SHIFT)
  • Room C:設計レビューとAIハーネスで向き合う、AIが生み出した新しいボトルネックの対処法 — 田中 清/柿木 太志(Nstock)
  • Room D:AIが当たり前の組織でエンジニアはどう育つか〜越境人材を育てる挑戦とジレンマ〜 — 西平 基志(TOKIUM)
  • Room A:品質と開発生産性の相互作用-NTTドコモBizDevOpsの現場から — 伊藤 由貴(MagicPod)/三井 力(NTTドコモ)
  • Room B:AI前提における組織の進化:生産性を最大化する設計指針 — 石橋 佑輔/前島 治樹(matsuri technologies)
  • Room C:AIで「速く作れる」も「よく見える」も当たり前になった。次に変わるのは、管理職だ — 藤田 貴幸(東京ガス)
  • Room D:ゼロから始めるボトムアップ内製化実践ガイド 強い開発組織を作る環境と文化の醸成 — 折島 晋司(三井住友カード)
  • Room A:人間×AIの力を最大化させる — グローバルなエンジニアリングの卓越性を実現する設計 — Kiran Khatri(Citibank)
  • Room B:企画設計から考えるセキュリティ・バイ・デザインの対応 ― AI時代の新たな脅威とは — 青木 聡(NEC)
  • Room C:AI Agent Platform:マルチエージェントの展開・開発・品質 — 徳 隆宏/塚田 真規/城戸 晶史(三菱電機)
  • Room D:AIに仕事を奪われる前に奪え ― FDEという最前線エンジニア職能の台頭 — 片岡 俊行(アクセンチュア/ゆめみ創業者)
  • Room A:AI x 開発生産性を取り巻く予算戦略と投資対効果 — 石垣 雅人(DMM.com)
  • Room B:開発チームから「作業」を減らす仕組みのつくり方 — 森本 勝哉(kickflow)
  • Room C:人とエージェントが高め合う協業設計 ─ AI-Native Dev時代の現場から — 和田 颯馬(KINTOテクノロジーズ)
  • Room D:若手中心の開発組織は、AI時代にどう挑むか — Leon Xu/Hao Yan(JAPAN AI)
  • 18:55-20:55(現地参加者対象)