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セット受診券マッチングツール 開発計画書

  • 自治体システム標準化に伴い、がん検診は標準準拠システム(Ver9)として開発・導入が進んでいる
  • 一方、特定健診は標準化範囲外であり、当社として特定健診システムの次期バージョン開発は行わない方針
  • 特定健診の業務は、国保中央会が提供する「特定健診等データ管理システム」で運用される
  • 既存ユーザーの中には、がん検診と特定健診の受診券をセット受診券として一体的に送付している自治体が存在する
  • これらの自治体では、Ver9移行後もセット受診券の運用を継続したいニーズがある
  • Ver9から出力するがん検診対象者の受診券作成用CSVに、特定健診対象者の情報を付加するための外付けオプションツールを開発する
  • 開発したツールは、デジタル庁の「デジタルマーケットプレイス」に掲載し、広く自治体へ提供する
  • がん検診と特定健診のセット受診券を運用している自治体(国民健康保険担当課)
  • 現行システムからVer9へ移行する自治体
  • Ver9の外付けオプション製品
  • Ver9本体とは独立して動作するスタンドアロンツール
  • 入力ファイルは手動で取り込む運用(Ver9および特定健診等データ管理システムとの自動連携は行わない)
  1. 入力1(Ver9出力): がん検診対象者リストCSV(6カラム)
  2. 入力2(国保中央会出力): 受診券発行対象者抽出ファイルCSV(113カラム)
  3. 自動マッチング処理: 優先順位に基づくキー突合で宛名番号を付与
  4. 手動マッチング処理: 自動マッチングで突合できなかったレコードを画面上で手動対応
  5. 出力: 入力2のCSVに宛名番号を付加したCSV

入力1: Ver9がん検診対象者リストCSV

Section titled “入力1: Ver9がん検診対象者リストCSV”

Ver9から出力する6カラムのCSVファイル。

  • 宛名番号
  • カナ氏名
  • 性別
  • 生年月日
  • 保険者証記号
  • 保険者証番号

※ファイル形式の詳細(文字コード、区切り文字、ヘッダ有無等)はVer9の出力仕様に準拠する。

入力2: 受診券発行対象者抽出ファイルCSV

Section titled “入力2: 受診券発行対象者抽出ファイルCSV”

特定健診等データ管理システムからダウンロードする113カラムのCSVファイル。

  • ファイル形式: CSV
  • 文字コード: Unicode(UTF-8)BOM付き
  • ファイル名規則
    • 国保の場合: aaaaaaaa_TKAB051_YYYYMMDDHHMMSS_ddd.csv
    • 後期の場合: aaaaaaaa_TKAB151_YYYYMMDDHHMMSS_ddd.csv

マッチングに使用する主要カラム(参考資料: 共同処理業務インターフェース仕様より)

  • 項番8: 受診者氏名カナ(日本語, 100桁)
  • 項番15: 被保険者証記号(日本語, 20桁)
  • 項番16: 被保険者証番号(日本語, 20桁)
  • 項番26: 性別(数字, 1桁 / 1:男, 2:女)
  • 項番28: 生年月日西暦年(数字, 4桁)
  • 項番31: 生年月日(数字, 6桁 / 和暦YYMMDD)

※生年月日の照合にあたっては、Ver9側の形式と国保中央会側の形式(西暦年+和暦)の変換・正規化が必要。

入力2(受診券発行対象者抽出ファイル)には「宛名番号」が存在しないため、入力1(Ver9がん検診対象者リスト)と突合し、宛名番号を付与する。

優先順1: 保険者証記号・番号による突合

Section titled “優先順1: 保険者証記号・番号による突合”
  • 突合条件
    • 入力1「保険者証記号」= 入力2「被保険者証記号」(項番15)
    • AND 入力1「保険者証番号」= 入力2「被保険者証番号」(項番16)
  • 判定ルール
    • 単一レコードと突合: 宛名番号を付与 → 突合完了
    • 突合不可(0件): 優先順2へ進む
    • 複数レコードと突合: 優先順2へ進む(※保険者証記号・番号の組み合わせで複数件ヒットするケースへの対応)

優先順2: カナ氏名・性別・生年月日による突合

Section titled “優先順2: カナ氏名・性別・生年月日による突合”
  • 突合条件
    • 入力1「カナ氏名」= 入力2「受診者氏名カナ」(項番8)
    • AND 入力1「性別」= 入力2「性別」(項番26)
    • AND 入力1「生年月日」= 入力2「生年月日」(項番28+31 を正規化した値)
  • 判定ルール
    • 単一レコードと突合: 宛名番号を付与 → 突合完了
    • 突合不可(0件): 手動マッチング処理へ
    • 複数レコードと突合: 手動マッチング処理へ
  • カナ氏名の比較: 全角/半角、スペースの有無、濁点・半濁点の正規化を考慮する必要がある
  • 性別コードの統一: Ver9側と国保中央会側で性別コード体系が異なる場合の変換処理
  • 生年月日の正規化: Ver9側の出力形式と、国保中央会側の「生年月日西暦年(4桁)」+「生年月日(和暦6桁)」の照合方法を定義する
  • 優先順1・2のいずれでも自動マッチングできなかったレコード
  • 優先順2で複数レコードと突合してしまったレコード

手動マッチング対象の入力2レコードについて、以下の情報を画面に表示する。

  • 受診者氏名カナ
  • 性別
  • 生年月日
  • ユーザーが画面上で宛名番号を手動入力し、対象レコードに紐づける
  • 宛名番号を付与せずスキップすることも可能とする(セット受診券の対象外として出力から除外、または宛名番号なしで出力)
  • 入力1のリストから候補を検索・絞り込む機能
  • 類似候補の提示(カナ氏名の部分一致など)
  • 入力2(受診券発行対象者抽出ファイル)の全カラムに、先頭カラムとして「宛名番号」を付加したCSV
  • 文字コード: 入力2に準拠(UTF-8 BOM付き)
  • マッチング結果に応じた出力パターン
    • 自動マッチング成功: 宛名番号が付与された状態
    • 手動マッチング成功: ユーザーが入力した宛名番号が付与された状態
    • 未マッチング: 宛名番号が空欄(またはツールの設定に応じて出力対象外)

マッチング結果レポート(検討事項)

Section titled “マッチング結果レポート(検討事項)”
  • 処理件数のサマリ(総件数、自動マッチング件数、手動マッチング件数、未マッチング件数)
  • 未マッチングレコードの一覧
  • 出力形式: 画面表示 or CSV or 両方
  • OS: Windows 10 / Windows 11(自治体の標準的なPC環境)
  • インストール: インストーラ形式 or ポータブル形式(要検討)
  • ネットワーク: オフライン動作可能(個人情報を扱うため、インターネット接続不要で動作すること)
  • 個人情報(氏名、生年月日、保険者証情報等)を扱うため、以下を考慮
    • 処理中のデータは一時ファイルとしてディスクに残さない、または処理完了後に確実に削除
    • ログファイルに個人情報を出力しない
    • 外部通信を行わない
  • 想定データ量: 数千件〜数万件程度(自治体の規模に依存)
  • 処理時間: 自動マッチング処理は数秒〜数十秒以内で完了すること
  • IT専門知識のない自治体職員が操作できるシンプルなUI
  • CSVファイルの選択はファイルダイアログで行う
  • エラー発生時はわかりやすい日本語メッセージを表示

8. デジタルマーケットプレイス掲載に向けて

Section titled “8. デジタルマーケットプレイス掲載に向けて”

デジタルマーケットプレイスとは

Section titled “デジタルマーケットプレイスとは”
  • デジタル庁が提供する自治体向けのSaaS/ソフトウェアカタログサイト
  • 自治体が調達するITサービス・ツールを一覧・比較できるプラットフォーム
  • URL: https://www.dmp-official.digital.go.jp/
  • 製品カテゴリの選定: 健康管理・保健事業系のカテゴリに該当するか確認
  • 製品説明: セット受診券運用の継続支援ツールとしての価値訴求
  • 価格体系: ライセンス形態(自治体単位、年額/買切り等)の設定
  • サポート体制: 問い合わせ窓口、マニュアル整備、バージョンアップ対応
  • セキュリティ要件: 掲載基準で求められるセキュリティ要件への適合
  • ISMAP等認証: 必要に応じたセキュリティ認証の取得(SaaS形態の場合)
  • Ver9(自治体システム標準化対応がん検診システム)のオプション製品である信頼性
  • 国保中央会の標準インターフェース仕様に準拠
  • セット受診券運用を継続でき、住民サービスの質を維持
  • オフライン動作で個人情報の安全性を確保
  • Ver9の出力CSV仕様の確定(6カラムの詳細フォーマット)
  • 受診券発行対象者抽出ファイルの最新インターフェース仕様の確認
  • マッチングロジックの詳細設計(正規化ルール、エッジケースの洗い出し)
  • UI設計(画面モックアップ)
  • 技術選定(開発言語、UIフレームワーク)
  • CSV読み込み・解析処理
  • 自動マッチングエンジン
  • 手動マッチング画面
  • CSV出力処理
  • マッチング結果レポート
  • 単体テスト
  • 結合テスト(実データに近いテストデータでの検証)
  • パイロット自治体での受入テスト(足立区をベースに想定)
  • エッジケーステスト(文字コード差異、カナ表記揺れ、生年月日形式差異)
  • マニュアル作成
  • デジタルマーケットプレイスへの掲載申請
  • パイロット自治体への導入
  • 他自治体への横展開
  • Ver9側の出力CSV仕様が未確定の場合、仕様確定後に本計画書を更新する
  • 国保中央会のインターフェース仕様のバージョンアップへの追従方針
  • 途中加入者用ファイル(TKAB061/TKAB161)への対応要否
  • 後期高齢者医療(TKAB151系)への対応範囲
  • SaaS形態での提供可否(オフライン要件との兼ね合い)
  • 類似ニーズのある他の帳票・CSV連携への拡張可能性