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かわぐちかいじ

『沈黙の艦隊』『ジパング』『空母いぶき』などで知られる漫画家。戦争や政治を題材に、人間の本質と時代性を鋭く描き出す作品を多数発表している。

いくら時代が変わろうが、人間ってのはそんなに変わりゃしないよ。

という言葉をたまに耳にするが、確かに人間の本質って、どうしようもなくしぶといという実感はある。

しかし、そうはいっても時代の風潮というのが人間に多大な影響を与えることは、太平洋戦争当時のことを調べると分かるわけである。

では、時代との係わりの中で、人間の何が変わり、何が変わらないのか?

その辺りに尽きない興味がある。

  • 人間の本質的な部分
  • 根源的な欲求や感情
  • 生存への執着(しぶとさ)
  • 時代の風潮による価値観
  • 社会的な行動様式
  • 集団心理の現れ方

『空母いぶき』は、かわぐちかいじによる海上自衛隊を舞台にした軍事漫画。現代日本の防衛問題を真正面から描いた作品。

「なぜ本艦に推したのか。」

「貴官の言動が合理的でなかったからだ。つまり損得勘定だけで動いていないということだ。そこを評価した。」

なぜ「非合理性」が重要なのか

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通常、軍事組織では合理性が最重要視される。しかし、ここでは非合理的な言動こそが評価されている。

  1. 人間性の証明 - 損得勘定を超えた価値観の存在、信念や理想を持つ人物であることの証
  2. 極限状況での判断力 - 計算だけでは対処できない事態への対応力
  3. 部下からの信頼 - 利益だけで動かない上官への信頼感

空母という最前線の指揮官には、マニュアルにない判断が求められる。その時、損得勘定だけでは正しい決断はできない。

  • 基本的な合理性:戦術的・戦略的思考、冷静な状況分析
  • それを超える何か:人間としての信念、仲間への思いやり、国や理想への献身

極限状況において人を導くのは、計算ではなく、人間としての芯の強さなのかもしれない。