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坂本龍馬:大事業論

坂本龍馬(1836-1867)は、幕末の志士。薩長同盟の成立や大政奉還の実現に尽力し、新しい日本の礎を築いた人物。その柔軟な思考と行動力で、対立する勢力をまとめ上げる天才的な調整能力を持っていました。

「仕事というものは全部をやってはいけない。八分まででいい。八分までが困難の道である。あとの二分は誰でも出来る。その二分人にやらせて完成の功を譲ってしまう。それでなければ大事業というものはできない。」

八分までが困難の道

  • 本当に価値があるのは最初の八割
  • 困難な部分こそがリーダーの仕事
  • 専門性や能力が必要な部分に注力

あとの二分は誰でも出来る

  • 完成に近い段階は多くの人が参加可能
  • 仕上げの部分で人を巻き込む
  • 参加の機会を意図的に作る

完成の功を譲ってしまう

  • 最後の仕上げをした人が評価される心理を活用
  • 功績を独占しない
  • 周囲のモチベーション向上
  1. 協力者の増加

    • 功績を分かち合うことで仲間が増える
    • 敵を作らず味方を増やす
  2. 組織の拡大

    • 一人では限界がある
    • 多くの人の力を結集できる
  3. 持続可能性

    • 自分がいなくても継続する仕組み
    • 後継者が育つ環境
  • 対立する両藩の調整役に徹する
  • 最終的な合意は両藩に委ねる
  • 功績を前面に出さない
  • 新政府の基本方針を提示
  • 実現は他の人々に委ねる
  • アイデアの提供者として貢献
  1. コア業務に集中

    • 最も困難で重要な8割を担当
    • 仕上げは部下やチームに任せる
  2. 参画意識の醸成

    • 完成段階で多くの人を巻き込む
    • 「自分も貢献した」という実感
  3. 功績の共有

    • 成功を皆で分かち合う
    • 次のプロジェクトへの協力を得やすくなる
  • 完璧主義の罠を避ける
  • 他者の成長機会を作る
  • チームの一体感を醸成
  • 燃え尽きを防ぐ
  • より多くのプロジェクトに関われる
  • 人脈が広がる
  • 全員参加型の組織文化
  • 後継者の育成
  • 持続的な成長

坂本龍馬の「八分の哲学」は、大事業は一人では成し遂げられないという真理を示しています。

最も困難な八割を担い、残りの二割と功績を他者に譲る。この一見損に見える行動が、実は最も大きな成果を生む秘訣なのです。

現代においても、この考え方は極めて有効です。完璧主義に陥らず、周囲を巻き込み、功績を分かち合う。それが真のリーダーシップであり、大事業を成し遂げる道なのかもしれません。