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2021年 結婚記念日メッセージ

これまで過ごしてきた二人の時間を振り返り、10年目にして今感じていることを、1つのエピソードとともにお伝えしたいと思います。

📖 星の王子さま - サンテグジュペリ作

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時間と愛という角度から聞いてください。

ある星に住む王子様が、タネの段階から1本のバラを育てていくという話です。

バラは大きくなるとだんだんとわがままになってきます。

  • 雨が降ると「早く傘を持ってきてちょうだい」
  • 寒いと「私に暖かいものを早く持ってきて」
  • 「風が吹いてるわ、花弁が揺れて花弁が傷ついてしまうから風よけを早く持ってきて」
  • 「遅いわね、とろいわね」

美しいが故にトゲのあるバラになっていきます。

そんなバラに王子様は疲れてしまい、その星を去って、また別の星に出かけてしまうということをバラに伝えました。バラは、王子様のことが好きなので、そんなつもりなくて素直になれなかったわ、というのだけれど、時すでに遅しで王子様は別の星に行ってしまいました。

その後6つの星を経て、王子様は地球にたどり着きます。

地球に着くと、そこは砂漠が広がっていて、1匹の蛇に出会いました。蛇は、「遠くから来たんだねと、いつでも帰りたくなったら戻っておいでね」と言いました。

王子様は砂漠を後にして歩いていると、バラがたくさん咲いているバラ園にたどり着きました。そこで、大きな衝撃を受けます。なぜなら、世界に1本しかないと思っていた自分がタネから育てた大事だと思っていたバラが、地球にはものすごく沢山あったからです。

落ち込んでバラ園で項垂れていると、やたらと人生経験の豊富な狐が前を通りすがります。

狐が「どうしたの?」と聞くと、王子様は、「バラを大事に育てていたんだけど、地球に沢山あるんだってことを知って、大事じゃないんだってことを感じてしまっている」「自分がバラに対して費やしてきた努力はなんだったんだって落ち込んでいるんだよ」と狐に話しました。

狐は、「本当に同じバラなの?もう一度見てきたら?」と提案しました。

王子様はもう一度バラを見にいき、地球に沢山咲いているバラを見て、あることに気づきます。

「僕が一緒に過ごしたバラは、唯一、僕が一緒に過ごしてきたバラだ」

と王子様は気づきました。

そこで狐くんが、

「よく気づいたね。君が、バラに費やした無駄な時間。この無駄な時間の分だけ、バラは、大切なものになっていくんだよ。費やした時間の分だけ、バラは、君にとって大事なんだ。」

無駄な時間の大切さもわからないまま、効率的に過ごさなければいけない、とか、自己中心的なこともありました。

10年間でこのことに気付けたのは、早加が自分に無駄な時間を沢山使ってくれたからだと思います。

しばらく、損か得か、効率がいい方はどっちか、そういうことばかり追いかけていたように思います。

自分にとってのバラは早加で、いつも帰りを待ってくれる王女様です。

一番大事で特別であることに気付けてよかったです。仕事が今より少し忙しくなくなったら、家族で無駄な時間を過ごして、愛を感じ取っていこうと思っています。

自分にとって大事なものに気づいた王子様は、作者のパイロットに出会うのですが、蛇にあえば帰れると聞いたから、蛇に会いにいくと。でも、それって死ぬってことじゃないのとパイロットが言います。

王子様は言いました。

「いや、一見死んだように見えるかもしれないけど、空を見上げれば無数の星に存在しているよ。一番大事なバラとそこで暮らしているよ。それを見ると君は楽しい気持ちになるでしょ。それが君と僕にとっての愛なんだよ」

大切な家族と、大切な時間を、過ごしていきましょう。

何気ない毎日の無駄な時間が、愛に満ち溢れた時間になることを願っています。