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星の王子様

ぼくはあのころ、なにもわかっていなかった。ことばじゃなくて、してくれたことで、あの花を見るべきだった。あの花は僕をいい香りでつつんでくれたし、僕の星を明るくしてくれたんだ。ぼくは、逃げだしたりしちゃいけなかった。あれこれいうかげには愛情があったことを、見ぬくべきだった。花って、ほんとに矛盾してるんだね。でもぼくはまだ、あまりに子どもで、あの花を愛することができなかった

その人の本当の姿が見えてくるのは地位、名誉、肩書などをすべて脱ぎ捨てたその時なのに。

おかしなことを「おかしい」と指摘しつつも、鋭い批判をするのではなく、ふんわりと包みこむ。

ばかげて見えないのはあの人だけだ。それはきっとあの人が、自分自身以外のことをいっしょうけんめいやっているからだ

時間とは命である、効率的に過ごさなければいけない、自分の時間を無駄にしてはいけない。

しかし家族とどうでもいい話をしている時間が増えた。時間の価値を、無駄な時間を過ごすことの大切さを感じている。

ある星に住む王子様が、タネの段階からバラを育てていく。花が大きくなるとだんだんとわがままになってくる。そんな薔薇に王子様は疲れて、その星を去って別の星に出かけてしまう。

地球でたくさんの薔薇を見て、あることに気づく。

僕が一緒に過ごしたバラは、唯一、僕が一緒に過ごしてきたバラだ。

よく気づいたね。君が、薔薇に費やした無駄な時間。この無駄な時間の分だけ、バラは、大切なものになっていくんだよ。費やした時間の分だけ、バラは、君にとって大事なんだ。

まさに、愛や絆はそういうこと。

作者サン・テグジュペリと妻の関係

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作者の奥さんはコンスエロ。薔薇のモデルになっていると言われている。喘息持ちで体が弱くて、自由奔放でわがままだった。結婚生活は散々で毎日喧嘩だった。

サン・テグジュペリは第二次世界大戦中に亡くなるが、残している手紙の中に:

無事に戦争から生還できたら、星の王子様の続編を書こう、王女様にしよう。君はトゲのある薔薇じゃない、いつも星の王子様を待つ夢のある王女様になるだろう。

過ごした時間の豊かさ、濃さ、一見無駄な時間を使っている人は誰か?一見無駄な時間を使ってくれている人は誰か?

一見無駄な時間にこそ愛がある。

大切な人と大切な時間を過ごしていきましょう。